○桜井委員 第二次戦略計画ですが、いろいろご努力いただいて素案としてご提示をいただきました。ほかでも話があったと思いますが、第一次戦略計画での3カ年の総括、これプラン・ドゥー・シーのシーの評価として、しっかり徹底的にやっていただきたい。それがもとになって、二次戦略計画へと、よりバージョンアップしていくというのがあるべき姿なんだろうと、こう思います。
その意味では、戦略計画という名称もまさに戦略性を加味した未来へのいろんな経営資源を組み合わせて、工夫を入れてということなんでしょうが、全体的に非常に戦略性だとか、あるいは3カ年の課題、成果を徹底的に分析をした上でここへ至っておるかというと、そういう感じが伝わってまいりません。
そこらに対して本会議でも部長が答弁されましたけれども、どういうふうな考え方なのか、改めてお示しいただきたいと思います。
○村林部長 現在の素案そのものは、おおむね2年間の総括という形を踏まえて、整理をしているという形になっております。
現在のものでは一応、この第一次戦略計画と、重点プログラムなり、施策の進捗状況、あるいはその後の策定の状況の変化とか、これはおおむね2年間の戦略計画の状況を踏まえて、そういった中で人口減少社会の到来、あるいは知識集約型への産業構造への転換、あるいは地域主権の社会の転換と、そういった形で整理をしてあるというのが素案の段階でございます。
素案とありながら、だいたい3年間終わった状況、あるいは次の4年間を展望しているわけですので、そういった意味では、このあたりのところは間違いないだろうなというところで素案を作ったつもりでおります。一方、今ご所見ありましたように、本来ですと、現戦略計画、まだこれは計画期間中という事情があって、今のような形で作業しているんですが、やはり3年間の総括をして、その問題点を踏まえて、作っていくべきだろうと、それはおっしゃるとおりかと思っております。
いわば、今1年間残しながら作業をしておりますし、次の中間案を出させていただく時点でもまだ終わっていないという段階ですが、若干限界があろうかとは思いますが、やはり走りながらであっても、おっしゃるように、次の中間案で3年間の成果がどんな見込みになるのか、あるいは現在、素案では、策定後の変化ということで書いているにとどめているんですが、それについても県の取組としてどうだったのか、そういった、この状況について、県として何か成果を出し得たものがあるのか、あるいは県としての取り組むべきものに課題が残ったのか、そういったことは恐らく中間案ではもうちょっと出させていただけるんじゃないかなと思って、作業をしているところです。
今、本会議等の議論の中では、最終案の段階が、次の統一地方選挙が終わった後の第2回定例会で最終案をご議論いただいて成案というようなスケジュールということで、ほぼそういったことでご答弁申し上げている状況ですので、その時点ではおっしゃるように3年間終わっていますので、きちっと3年間の進捗等を踏まえてできればなと、そのようなスケジュールで作業をしてまいりたいと思っております。
○桜井委員 今おっしゃられるような方向なり視点で、分厚い議論というか総点検をいただいたものに、新たな時代の変化なり、現状の変化なり、創意工夫を組み込んだようなプランとしてぜひ積み上げていただきたいと、これは強く要望したいと思います。
そういう中にあってプラン・ドゥー・シーの評価をした、それをいかに次へ、次の計画なり、次の行動に修正をしていったり、あるいは磨いていったりというサイクルが大事なんだろうと思いますが、全体的に今そこいらが非常に薄いんではないかというのを感じておりまして、ぜひそういうのをひっくるめた今後の対応をお願いしたいと思います。
惰性的な失敗へ流れ込んでいかないような、一つの政策の転換をする、あるいは方針の変更をしていく、あるいは制度を変えることで次の課題解消なり目的を達成するというような、そういうものが組み込まれた二次戦略計画として仕上げていただく必要が大いにあるんだろうと思います。
その中で、例えば水資源の問題でありますが、施策442の水資源の確保、総合利用ということで、取組方向を示していただいております。ご案内のように、例えば企業庁において、いわゆる企業庁のあり方の検討が昨年一昨年となされて、三重県としての考え方、本県の水戦略の政策転換を今図る重要性があると。これは本会議でも出ましたけど、以前に私もお尋ねさせていただきましたが、例えば副知事を中心に関係部長会議をやってきていただいておりますが、あの議事録を拝見させていただくと、本当に単なる連絡調整会議という性格なわけなんですよね。例えばがんケアのときの病院事業庁と本庁との関係と同様に、企業庁と本庁との関係の中で、そこに本県の根幹政策としての一貫したものがあって、その上で本庁と事業庁との関係があるわけでありますから、ある意味、水戦略の転換点に入っておるにもかかわらず、この442の施策の取組方向なんかの記述、そういうものはほとんど感じられません。その点についてはいかがでしょうか。ご答弁できるところだけ聞かせていただきたい。
○村林部長 まず、プラン・ドゥー・シーについてのご所見をいただき、そのとおりかと思いますので、努力はしてまいりますが、今回、施策、基本事業の見直しが必要だという、議会からもご意見をいただいておりまして、各部でも相当そういった取組をしております。各部も、それぞれの施策をプラン・ドゥー・シーできちっとやるということで取り組んでおりますので、ご所見のような形で計画ができるように、私としても努力してまいりたいと思っております。
一方、そういった中で、水資源のお話ですが、関係部長会議が連絡調整会議に終わっているのではないかということですが、本来はやはりいろんな、そういった水資源の問題について共通認識を持っていろんなディスカッションをして、検討していこうということで取り組んできているつもりですので、私としても活性化に努めていきたいなと思っておりますが、そういった中で、企業庁のあり方の検討として、議会の方でもいろいろご検討いただき、また企業庁そのものも検討した、それを踏まえて、今、知事部局としてどんなあり方があるのかということで、今現在は水道、工業用水、電気、それぞれに分けまして、まず公的関与を、何で公的関与をしてきたのか、あるいは今後、どんな役割を果たすべきなのかというようなことが検討されております。
そういったところで、外部の方も入った委員会の方に我々いろんな、そういった検討されているところの資料をお出しをしているわけですが、そういった中で、相当いろんな整理もされておりますし、また委員会でも議論をされております。そういったことを踏まえて、今後の水資源のあり方等々についても考えていきたいなと、考えていくべきだと思っております。また、その検討会議の議論については、おっしゃるように今の施策では、書いてあることについては、まだ委員会そのものが検討途上ですので、十分反映されていないというのもご所見のとおりですので、引き続き議論してまいります。
ただ、河口堰、ここに書いてあります未利用水源等々については、やはりかなり難しい問題がありますので、この4年間の戦略計画としてどこまで書けるのかというのは限界があろうかとも思いますが、ご所見も踏まえて努力して、書けるところについては十分書いていきたいと思っております。
○桜井委員 水資源の話がわかりやすかったんで申し上げたんですが、本県としての方針や戦略の転換が組み込まれることが必要でしょうし、あるいはそれぞれの施策の中で明確に県民あるいは議会、対市町も含めてわかるような、何がどう変わるか、あるいは何をどうしたいかという、こういうものを明示していただくのがまさに戦略計画に要るんだろうと思いますので、これはすべての施策に言えるということで議論を重ねていただきたいと思います。
それから、例のゾーニング県土づくりの方向ということで、2つのゾーニングに大きく分けられました。今も南北格差という議論がありましたが、本県の格差の是正、あるいは政策的あるいは予算的な再配分を従来からもずっとしてきたわけでありますが、過去から今日までの経緯そして未来を考えますときに、南北に県土を2つに割るのは、ある意味政治的な駆け引きの材料になってきたという経緯もある。これも悩ましい問題で、それは否定をしませんし当然ある話なんですが、そういう意味でこの判断が賢明なのかなと。あるいは、南北という分断の軸を新たにここで作っていくことがいかがなのかなと。このゾーニングのあり方については少し疑問を感じます。
今、文化圏として特徴的な本県の5つの圏域を単位に、地域編として組み込んでいかれるという計画ですが、これとの整合性はどうでしょうか。ある意味、地域政策をどうしましょうかという部分等を考えますときに、いかがかなという気がいたします。その点について、部長の考え方を聞かせてください。
○村林部長 今回、県土づくりを2ゾーンで考えたらどうかというご提案を申し上げているのは、単に南北の格差問題に着目してということではなくて、むしろ先程ご意見いただきましたように、格差問題というのもきちんと取り組まなきゃいけない問題ですが、むしろここの県土づくりの2つのゾーンというイメージをご提案していますのは、県土全体、三重県全体がこれから発展するときに、どんなものがそれを活用できる資源になるのかといったようなことから、県土としてこれから取り組むべき戦略の方向といいますか、そういった振興方向と素案では言っておりますが、そういったことを考えた場合に、南北となりますと、ちょっと語弊があるんですが、今までの産業集積を活用して、さらなる産業集積を図っていくということを基本にした戦略、それから自然文化、自然文化といいましても、主に文化資源になってくるんじゃないかなと思うんですが、広い意味の文化、そういったものに着目しながら、広い意味の観光とか、そういったことで戦略を中心にしていくといったことも、大きな振興方向として2つ考えた方がいいんじゃないかと。それについては、南の地域、北の地域という地域分けというより大きな、ゾーニングというような具合に考えております。
以前の三重県が作ってきた過去の計画を見ましても、県土のグランドデザインのような中で一定のゾーニングをしてきたような経緯がございますが、むしろそういったものに近くて、近畿圏、中部圏をにらんだ場合に、近畿圏との付き合い方、中部圏との付き合い方みたいなことを考えた場合に、そういったものをどうやって活用して活力につなげていくかと考えた場合に、こういった2つのゾーンで考えたらどうかなというご提案を、今回素案でさせていただいているつもりでございます。
一方、5圏域で地域別の主要事業を5つの地域に分けてご紹介をしたいということで、中身はまだ中間案に向けて作業中なんでございますが、そういったことを申し上げたんですが、これにつきましては、そういった特別の振興方向をそれぞれの地域が固有のものを持っているから、これで5つで分けたらどうかというご提案ではなくて、過去からやはり馴染みのある地域に分けて、県の取組についてはご紹介した方がわかりやすいかなということで、過去から比較的定着した5つの地域に分けてご紹介をしたいなと。それによって県が取り組む、大きく2ゾーンというようなイメージで取り組んでいく県土づくりと、それぞれの地域でお取り組みいただく地域づくりが、県の取組をお示しすることによって一つの接点ができるんじゃないかと、そういうことを期待をして上げさせていただいたらどうかなということです。そういったことで、5つの地域で上げさせていただくんですが、これ、2ゾーンと直接の関係があるということではないと思っております。
○桜井委員 2ゾーンについての考え方はよくわかります。しかし、あえてこういうゾーニングを提示していく、書き込んでいくということが果たして賢明かというような視点はぜひ検討いただく必要があるんではないか。
それと、知事もよく言われる文化力というか、例えば北勢、中勢、伊賀、南勢志摩、東紀州と、この5つの圏域は特徴的な文化圏であると、社会文化圏であると。それは産業構造も特徴的であります。なおかつ、この5つの圏域をいかに磨き上げていくかという視点からも、この圏域の枠組みを大事にすべきという考え方を私は持っております。
そういう意味で、ぜひ今の地域編も事業の羅列ではなくて、今後、積み上げていっていただくような部分、あるいはゾーニングの考え方についても、さらに厚い工夫を入れていただきたいと申し上げておきたいと思います。
それと、長田理事の方からご説明いただきました今後の地域づくり支援についてということですが、これ、例えば生活創造圏との関係でどうしましょう、あるいは市町再編がということで、対市町政策をどうしましょうかという部分だと思うんですね。この中に、例えば条件不利地域における特別な支援が必要なものとか、こういう対象は新たに組み入れてこられたと思っております。それは評価したいと思うんですが、そういう縦割りの政策体系を越えて、ある課題を包括的に解決しなければ、なかなか個別の事業では解決できない時代。県下各地で起こっておる課題や問題について、それを縦割りで解消していくのではなく包括的にという発想がやっぱり県にも要るし、市町にも多分要るんだろうと。ここ二、三年やってきていただいた市町村との関係ですとか、地域づくりの支援の制度設計を実のあがるものとして作り上げていく、これが次期の県政の方針なり、戦略計画に組み込まれ来年度以降実践するとね。そういうことを本当に望んでおるんですが、いかがですか。
○長田理事 桜井委員のご所見に全く同感でございまして、我々がめざすべき地域づくりの方向といいますのは、やはり地域の方々は縦割り行政の中では、十分な対応をしていただいていないんじゃないだろうかという思いをお持ちの方がたくさんみえます。したがって、これからの地域づくりは総合行政でやれる視点が大切になるんだろうなと思っております。
その総合行政でやる場合は、既存の縦割りの予算もフルに活用しながら、地域としての課題解決のために、いろんな縦割りの予算を活用しながら地域として取り組んでいく。そして、それでは解決にならない事業について、私どもが提案する広域的な取組の中で、うまく使っていっていただいてはどうかなという思いでございます。そのためには仕組みづくりが大切になるんだろうなと思っています。
その仕組みづくりについては、先程も申し上げましたけども、生活創造圏づくり事業でかなりノウハウも蓄積してきました。また、宮川流域ルネッサンス事業でもそういうノウハウの蓄積が少しずつ進んでいます。こういう仕組みも、これからの地域づくりに市町で取り入れていただく中で、新しい時代に対応できる地域政策、地域づくり事業を進めていただけたらありがたいなと、このように思っています。そのために、我々としてはできるだけの情報提供をはじめとしたいろいろな財政支援、また人的支援の検討をしていかなきゃいけないと、このように思っております。
○桜井委員 同感でということでございましたが、私は、もっと突っ込んでいただいて、例えば地域が自主的に課題解消のための諸施策を横断化するプログラムを作ると、それを県がプログラムを承認し、それに対して補助という形でそれを具現化させていくと、対市町の補助金としてはですね。多分統合型補助金のようなイメージがありですねということなんですが、できたら地域の主体性と言いましたが、市町がプランを作り、県がそれに対して支援をしていくという、予算だけじゃなく人材的にも情報的にももう一歩突っ込んだ制度設計ということなんです。これいつ頃目途に考えておられるわけですか。
○長田理事 まあ中間案ぐらいのところのときにはですね、出していかなあかんだろうと思っています。
それで、今回、先程の野田委員の分権型社会の中のお話もありましたんですけども、市町村合併というのが、ある意味では、地域づくりの一つの手法であったのではないだろうかなと私は思っております。それは、国の構造改革の中で、地方がこれから生き残りをかけて、どのような地域を作っていったらいいのか。それを合併することによって、自らの市町の方向性、ビジョンを明確に持ち、そしてそのビジョンに基づいたいろんな施策を、市町村建設計画、その後を受けた市町村総合計画の中に具体化し、そしてそれを市民協働の中でやっていこうという一つの、合併をされたところではそういう取組が始まっております。
そういう取組が合併劇の中で一部起こってきています。しかし、まだ三重県が、自立できる市町に全部生まれ変わったのかどうか考えてみますと、まだ厳しい状況もあるかなと思っています。また、そういう中で、市町が連携した地域づくりを進めていただかないと、まだまだこの厳しい時代を乗り越えていただくことができないかなと思っています。
そういう中で、これから市町が広域的な連携を通じて、新しい一つの地域をめざしていただく。そうしたときに、我々としてどんな支援の仕方があるのか。また、その統合的補助金とまでは、そこまではちょっと思っておりませんけども、どんな支援の仕方があるのか、また考えていきたいと思っています。
○桜井委員 統合型補助金やいろんな対市町施策を思っていないというのも意外ですが、これとは別に、地域づくりのためのいろんな対市町の施策の形、仕組み、制度をやっぱりしっかり作り上げていっていただく、そういう議論をやってくださいよ。それが次期戦略計画に組み込まれるというものでなければ、惰性的失敗へところげるような、全体の今の状況でないかと、懸念があります。
それから、貝増委員が頭で申されたこともそうで、非常に大事なパートナーとしての市町との関係あるいは地域政策に新たな志なり手法なりフレームを組み込んでいくことこそ、次期戦略計画が次へ展開する原動力ではないかと、こう思います。ぜひそこはしっかりご認識いただきたい。
○長田理事 次期の戦略計画の中でも地域主権社会の確立の実現をめざして取組を進めていきます。その核になるのが、今おっしゃってみえますような分権型社会の確立、市町の自立と思っております。そういう中で、我々一生懸命やっていきたいと、このように思います。 |